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精液検査の基準値

■ WHOの基準値

以下に挙げる基準値はWHO(世界保健機関)が発表した、これ以上でなければ妊娠させることがむずかしいと考えられる最低限の値です。
精子が正常な男性が何かしらの検査を受けることはまれですから、実際の日本人男性の正常値はわからないのが現状です。そのため多くの検査がこの値を基準として行われています。

精液の正常(下限)値

精液量 1回の射精につき1.5ml以上
精子濃度 1mlにつき1500万個以上
総精子数 1回の射精につき3,900万個以上
前進運動率(活発に活動している割合) 32%以上
総運動率 40%以上
正常精子形態率(形が正常である割合) 4%以上
精子生存率 58%以上
白血球数 1mlにつき100万個未満
(2010年 WHO「ヒト精液検査と手技」より)

■ 値でわかること

検査結果でとくに大切なのが精液量と精子の数です。当然多ければ多いほど妊娠する可能性は高まります。現在提唱されている値では精液量が最低1.5ml、精子数がおよそ3千9百万匹以上とされています。これより精液量と精子数が少ない場合は妊娠する可能性が大きく減るといわれます。

精液量はもちろんですが精子の機能も妊娠には重要です。動かない精子は卵子まで移動してくれないので運動量が高い精子がどれだけいるかも関係します。その運動率として全精子中に運動している精子が40%以上いるか、もしくは非常に活発な運動をしている精子が32%以上いるかどうか確認する事が出来れば健康的と考えられます。さらに精子の移動速度が速ければ速いほど健康と認められます。

精液の基準値はその他にもpH(酸性かアルカリ性の度合いを示す値)など、いろいろな値があります。時間経過による精子の生存率や奇形の割合など、さまざまなデータをもとに健康的な精子か否かを判別する事が出来るように考えられています。これらの値に問題が無ければ不妊の原因は他を探る必要があります。

■ 低くてもあきらめないで

注意するべきなのは以上の基準値が年々低くなっているという点です。1999年の値では精液量は2ml以上、精子濃度は1mlにつき2000万個以上が下限とされていました。低下の原因は男性をとり巻く生活環境の変化やストレスが考えられています。一説には環境ホルモンの影響ともいわれています。
不妊治療を行う医療機関では独自の基準値を設定している場合もあります。上記の値はあくまで基準と考えてください。低いからといって妊娠をあきらめる必要はありません。