無精子症について 精液検査.com

無精子症について

■ 無精子症にある誤解

「無精子症」とは“精液中に精子が一匹も存在しない”状態を言います。ここで大事なのは、「精液中に存在しない」とは無精子症の全ての方が精子をつくれないことと同じ意味ではない点です。
精子はまず男性の精巣(睾丸)でつくられ精巣上体、精管、精嚢、射精管といった器官を経由して射精に至ります。無精子症の方の中には精巣で精子をつくることはできるのに、途中の器官に異常があり精液中に精子を放出できない方がいます。このような症状の方は、器官の治療または体外受精(顕微授精)などで妊娠させることが可能です。

■ 無精子症の状態

無精子症は症状により3つのタイプに分類されます。

1)精巣の働きは正常だが、精管に問題がある
精子を運ぶための通り道である精管に異常が発生し、精子の通過をふさいでしまう症状が「閉塞性無精子症」です。原因は先天的なものから後天的なものまでさまざまで、投薬や手術によって治療します。症状が重く解消できない場合は体外受精が検討されます。

2)精巣の働きに問題があり、精子をほとんどつくれない
もともと精巣の働きに異常がある方でも、精巣内や精巣上体に一匹でも精子が存在し捕まえることができれば体外受精が可能です。

3)精巣で精子をつくることができない
先天的または後天的に精巣の機能を失った方は残念ながら子供をつくることはできません。どうしても子供が欲しいという方は実子以外の可能性を考える必要があります。

「無精子症」という言葉の響きでもう二度と子供をつくる事が出来ないと思いこんでしまう方も多いかと思いますが、これは精液中に精子が存在しないという意味であり、3)の場合を除けば妊娠の可能性は十分にあります。
子宝をあきらめることなく、お医者さんとよく相談して適切な治療を受けるようにしましょう。